2008年04月26日
【最近のペット事情】
チワワの頭の病気
チワワの仔犬でよく遭遇する病気があります。それは「水頭症」と呼ばれる生まれつきの頭の病気です。原因はよくわかりませんが、母親の子宮内での感染や毒素や栄養障害によるものといわれています。「水頭症」は脳室内に脳脊髄液が異常に貯留し、その結果脳室の拡張を生じ、脳組織が圧迫されて種々の障害を生じるタイプと、くも膜下腔に脳脊髄液が貯留して同様な障害を生じるタイプがあります。
頭の形状がドーム状で、あまり動くことがなく、眠っている仔犬が多いです。歩き方は脚がふらついたり、麻痺が見られたりすることもあります。時には外斜視、眼球振とう、発作、筋の硬直などの運動障害、視力障害が認められます。
2008年04月11日
【最近のペット事情】
私のできる猫愛護とは
県下でやむなく処分される犬猫のお話です。4月9日の新聞によりますと、「県動物保護管理センターが実施した2006年度の処分数は、犬が引き取りと捕獲を合わせて2878匹、猫が1万2621匹(一部抜粋)。引き取り、処分ともに犬が10年前の4分の1に減少しているのに比べ、猫は3分の2程度の減少にとどまっている」。
このように野良猫や捨てられた猫の運命は過酷です。この数字以外にも猫が交通事故、飢えや病気で命を落としているはずです。悲しい実態です。
そこで私どもの動物病院でできる猫愛護とは、「捕獲」、「避妊去勢」、「里親探し」です。
雄も雌も手術によって中性化すると、繁殖が止まり、闘争も減って触れるようになります。
一匹一匹が私たち人間と同じように感情と心を持った生き物です。私たちの猫愛護が少しでも野良猫の環境を変えてくれることを願っています。
2008年04月08日
【最近のペット事情】
最近はやりの「デブ猫」ちゃんについて
いわゆる肥満のネコちゃんをたくさんみていますが、見た目はやっぱり思わず笑ってしまうくらいかわいいですね。でも人間同様もちろんよくないです。
テレビでも病院にかかったことがないと飼い主さんはいっていますが見た目だけじゃわかりませんし血液検査をすれば何らかはでてくると思います。
手術をしていても開腹すると脂肪がたくさんあるのがわかります。
脂肪があると手術もやりにくいのです。
なので将来のことを考えてやるのならあれは飼い主さんの責任ですから、なにかしら手を打つことは必要です。
運動させるのが一番ですが、室内外で留守がちだとなかなかそうもいかないのが飼い主さんの現状ですよね。
ですから、食べさせすぎない、ローカロリーのフードを選ぶなどのアプローチも肝心です。
特に多頭飼いですと、ついついおデブちゃんが他のこの分までがつがつ食べてしまっているかもしれません。
ですので、なるべく少量を数回にわけて目の届く範囲で食べさせてあげるのが良いかと思います。
写真は患者さんのコケッチ君(6歳)です。
もともと親猫も野良ですが大柄で、兄妹もメスで5kgと大きく、そういう家系でもありますが、ちょっとずつ太って今では9kg越えで、デブネコ界では小結くらいの感じです。
近々もっと運動できる広さのある家に越されるという話ですが、ネコちゃんの場合走り回る広さよりも上下運動できる高低差をなるべく作ってあげるのが良いかと思います。
人間も動物もメタボリックには気をつけたいものですね。
2008年04月07日
【最近のペット事情】
犬にもボケがあるの?
数日前から昼間はぐっすり眠り、夜中になると大きな声でウォーと吠え続けます。どこか痛いのではないかということで14歳雄の犬が来院しました。ララちゃんは、元気が自慢の犬でしたが、最近狭いところに入ると出られなかったり、同じところをぐるぐる廻るようになりました。
これはズバリ犬の痴呆症です。
痴呆の犬によく見られる異常行動は次の5項目があります。
1)夜中に意味もなく大きな声で鳴き続ける。
2)歩行はトボトボと円を描くように歩く。
3)狭い所に入りたがり、自分で後退できないで鳴く。
4)飼主さん、犬の名前がわからなくなり、何事にも無反応。
5)よく寝て、よく食べて、下痢もせず、痩せてくる。
これらのうち2項目以上が当てはまる13歳以上のワンちゃんは痴呆症の疑いがあります。
そこで痴呆の犬にはどうしてあげるといいでしょうか。
夜中に歩き廻ったり、狭いところやコーナーで曲がれないと鳴き続けることがあります。
これにはくるくると折りたためるお風呂のふたをお勧めします。3枚の風呂のふたをガムテープで固定し、中にペットシーツを敷き、その中にワンちゃんを入れておきます。
障害物がないため、ふたに沿って歩き続けます。疲れて寝込んでしまうこともあります。飼主さんの寝不足の解消になると思います。
治療薬については、ワンちゃんの状態に応じて処方致します。
このようにワンちゃんの高齢化が進むとともに、痴呆症も増加しつつあると考えられます。
また、介護や治療が発生し飼主さんの負担も増えることも考慮しておかねばなりません。
2008年04月07日
【最近のペット事情】
悲しい現実
先週、最近よく吐き、元気食欲がないということで一匹の猫が来院しました。
その猫は9歳の雌猫MIAU(ミアウ)ちゃん。飼主さんは外国人の方で、本国から連れて来て日本で生活しているようです。
血液検査、血液生化学的検査、尿検査の結果、慢性腎不全の末期で尿毒症と診断を下しました。重度の脱水もあります。
慢性腎不全はネコちゃんの死亡原因の第1位の病気です。
慢性腎不全は、何らかの原因により長期間にわたって腎臓の機能が徐々に低下し、病態は確実に進行し元に戻らないと言われています。
ミアウちゃんは、体重3.5キログラム、Cr(クレアチニンの略)19.8mg/dl、BUN (血液尿素の略)140.0mg/dl以上、TP(総蛋白質の略)9.9mg/dlと高値を示しました。
CrもBUNも腎臓から排出されますので、腎臓の働きが落ちると、体にたまってしまいます。この性質を利用して腎臓の機能を評価するのが、血中のBUN値であり、Cr値であるわけです。正常値(基準値)は以下の通りです。
Cr0.8〜1.8mg/dl、BUN17.6〜32.8mg/dl
飼主さんに写真や図表、数値を示してゆっくりとした日本語で説明させていただきました。理解していただいたのか、大粒の涙が止め処なく流れました。
ヒトの場合、人工透析を受けるか、腎移植を受ける以外に命を延ばす方法はありません。残念ながらネコや犬の場合、そのような延命手段を取れないのが現状です。
ミアウちゃんの治療は、輸液を主体に腎不全に対する血圧のコントロールと嘔吐の制御、吸着剤の投与をして症状の改善を計っております。一日でも長くミアウちゃんと過ごせるように努めております。
その猫は9歳の雌猫MIAU(ミアウ)ちゃん。飼主さんは外国人の方で、本国から連れて来て日本で生活しているようです。
血液検査、血液生化学的検査、尿検査の結果、慢性腎不全の末期で尿毒症と診断を下しました。重度の脱水もあります。
慢性腎不全はネコちゃんの死亡原因の第1位の病気です。
慢性腎不全は、何らかの原因により長期間にわたって腎臓の機能が徐々に低下し、病態は確実に進行し元に戻らないと言われています。
ミアウちゃんは、体重3.5キログラム、Cr(クレアチニンの略)19.8mg/dl、BUN (血液尿素の略)140.0mg/dl以上、TP(総蛋白質の略)9.9mg/dlと高値を示しました。
CrもBUNも腎臓から排出されますので、腎臓の働きが落ちると、体にたまってしまいます。この性質を利用して腎臓の機能を評価するのが、血中のBUN値であり、Cr値であるわけです。正常値(基準値)は以下の通りです。
Cr0.8〜1.8mg/dl、BUN17.6〜32.8mg/dl
飼主さんに写真や図表、数値を示してゆっくりとした日本語で説明させていただきました。理解していただいたのか、大粒の涙が止め処なく流れました。
ヒトの場合、人工透析を受けるか、腎移植を受ける以外に命を延ばす方法はありません。残念ながらネコや犬の場合、そのような延命手段を取れないのが現状です。
ミアウちゃんの治療は、輸液を主体に腎不全に対する血圧のコントロールと嘔吐の制御、吸着剤の投与をして症状の改善を計っております。一日でも長くミアウちゃんと過ごせるように努めております。

